YUHKINGDOM
劇団彩色兼備の主宰で作・演出を手がける鈴木勇輝が、日々思うことを好き勝手に書き殴っていく!!! それがYUHKINGDOM! 劇団彩色兼備公式サイト→http://saishokukenbi.sakura.ne.jp/
しみじみと…
昨日は眠いので、早く帰って早く寝ようと思ったのだが、新宿西口の改札前で中学の親友T村とバッタリ出くわす。

気がつくと30分くらい立ち話をしていて、なお話が尽きないので、もういいやと地元の千歳船橋へ。

ファミレスで昔話に花を咲かせ、十年前の出来事などを懐かしんだ。

田Mは税理士を目指して、今も俄然勉強中で、立派に働いていた。
僕は中学の頃をあまり良く思っていないらしく(学校への不満で)友達との縁も積極的に保とうとしていなかった。
だから卒業してから、パタリと連絡なども取らなかったし、会ったりしたのも、その田むRとあと一人か二人くらいなものだった。
その関係すら一年が過ぎる頃、すっかり跡形もなかった。

あの頃の旧友たちは一体どうしてるんだろうか?

親友に聞くと、まだ地元にいる人間、引っ越して音信不通になった人間、亡くなった人間…様々だった。
特に亡くなった人間…別に仲が良いわけじゃなかったが、当時はビンタをしたりしてはしゃいでいた、十分友達と言える人間の死はショックだった。
死因は電車への飛び込み自殺。
普通に笑えない(苦笑)

話に聞く悲惨な笑えない出来事が、まさかこんな身近に起こっていたとは露知らず、のほほんと生きる自分がすごく残酷に思えた。

この親友のように偶然出会うことがあったら、何か変わったかもしれない。
人と人との間にある引力は不思議だ。

田村とだけは、昔から何故だか知らんが、やたらと縁がある。
友達や知り合いなんて沢山いるはずなのに、偶然会うのはいつも彼だけ。
よほど強い縁があるのだろう(笑)

中学なんて10年も前だ。

そういえば来年は、高校演劇部で出会った今の劇団員たちとの仲も10年になる。
10年経っても切れない縁もあれば、切れたと思ってもふと繋がる縁もある。

最近は人と人との繋がりに強い運命めいたものを感じる。
もしそれらが人ならぬ大きな力によってコントロールされているとしたら、一体自分に何を伝えたいのだろうか。

などと考えたりしつつ、改めて今周りにあるものだけは大切にしたいと思う。

ただ遺影で再会するのだけは勘弁してもらいたい。
リフラブレイン
ブラジルでお馴染み(自分の中で)櫻井さんの主宰する劇団、MCRの第30回公演『リフラブレイン』を観劇。

最初のシーンから吹き出す。
今日が初日ということなので詳しくは書かないが、感想的な何かを少々。
それでも本編に触れる内容なので、これから観る予定の方は観ない方がいいとは思います。
個人的に。

…えっと。

櫻井さんとその姉の物語で、二人の歴史を追っていくのだが、まず姉の存在感が良い。
ネガティブを笑いに転化し、現実を笑い飛ばす。

そんな感じで展開していく。

だんだんと現実が押し寄せてきて云々かんぬん。
そのだんだんと…ってとこがちょいと急すぎて、後半失速してしまった感があり、ちょい残念。

笑い飛ばす→強引に笑い飛ばす→笑い飛ばせてる?→笑い飛ばせてなくない→笑えない。

くらい順々に展開していくとわかりやすかったし、公園のシーンも映えた気がする。
前半がセリフ回しといい、リズム・テンポといい、抜群に面白かったので、尚更そう思う。
もちろん落差を計算しているのだろうが、後半ずっと落ちていたので、セリフやシチュエーションでの笑いが少なくなり、役者の力技で笑える種類のネタになってしまい、なんだかお預けにされたような喪失感が残ってしまった。
力技は大好きだが、もっと前半の雰囲気を利用出来たと思うし、実際自分もそう思っていたので、小石を蹴りながら舌打ちするような心持ちだった。

ネガティブを笑い飛ばす。
そういう相対的な姿勢が面白かったし、それにより姉を絶対的な存在に魅せるまでになっていたので、歳月によってガラリとノーマルになってしまったのが勿体ない気がした。

きっと櫻井さんを中心の物語だったのだろうが、あそこまで存在感があるのならば、姉を芯に置いて、その周りで翻弄される櫻井さんでも良かったのではないかとも思う。

多分、泣けたと思うしね。
すごい良い話だったから。
ま、とにかく櫻井さんと姉が素晴らしかったよ。

公演の終わりに、ポストパフォーマンスという櫻井さんへの質問会みたいのがあって、そこで興味本位とネタで際どい質問をしたのだが、櫻井さんが笑ってくれたので良かった(笑)

MCRを何だかよく分からんが好きになった。

また見に行こう!
第1回と第2回
彩色兼備も番外公演を含めると、もう7回くらいになるが、少々活動を休止するかもしれない。

わからんけど。
わからんけど、濃厚だと思っていただいて構いませぬ。

まぁ二年くらいだろうけど。
二年くらい活動休止ってことは本公演は三年くらい経ってからかも知れない。
どちらにしろ、演劇を辞める気はサラサラないので、適当にまたやるでしょう。

ま、気長に。

休止とは言ったものの、創作意欲は絶えずあるのである。
いま一番書きたいのは、第1回公演と第2回公演の書き直しだ。

第1回は「眠らない夜」という作品。
運やら感情やら目に見えない力の流れを可視できる少女と、売れない小説家が出会って云々かんぬんみたいな。
どう考えても面白くない。
大体なんだ、目に見えない力の流れって。
んなもん、どうやって表現したらいいんだか、今の自分でもわからん。


第2回公演は「NEZUMI」という作品。
主人公の故郷では、災難や不幸のことを『ネズミ』と言い、その『ネズミ』についての謎を解き明かしていくという話。
世にある不条理を具現化したらどうなんだという、この壮大なテーマをどうやって4人で表現しようとしたのだろうか。
まったくもって無茶振りだ。

両方にも言えることだが、書きたいことはわかる。
わかるが、明らかなる作家の力量不足。
どんなんならんわ、と言った案配だ。

しかし今なら書ける!

何なら二つの話を混ぜてしまってもいいくらいだ。
まったくの新作として、こやつらを生まれ直させたい。
そしていけしゃあしゃあと、これが旗揚げ作品だよ、と言ってのけたい!

いつになるか、どんな形になるか、全然わからないけど、必ず発表出来るようにしたいと思う。

以上。
近況報告でした。
エキサイティング雨
昨日の夕立は凄まじかった。
原宿にいて、新宿方面で雷が鳴ってるなぁと思って、五分と経たずあっという間に豪雨。

ひぃや〜

と思っていたらいい感じの木陰を発見。
と思って近付いたら屋根付きの水曜休日の店がある。
大樹はその店からニョキッと生えていたみたいで、こりゃええってんで雨宿りさせていただく。

屋根も仕舞わず、都合よく休業してくれるなんて、なんとありがたいことか。
きっといつか恩返しに何かを買いに行くよ!

豪雨は本当に激しくて、景色が白むほどだった。
水の流れが右手の方角からヌラリとやってきて、みるみる内に濁流渦巻く大河になっていく様は驚異的で面白い。

フック型の棒でクリクリ回すと折り畳まれる屋根がたわわにしなっており、持ち上げると横から前から水がガバガバ押し出される。
唐組を見に行った時を思い出す。

ぼ〜っと30分くらい?
もっと短かったかな、さっきまでの雨が嘘のようにすぐ止んだ。
ま、明らかに夕立の降り方だったから予想通りではあるが、この振り幅は面白い。

やっぱりみんなどっかで雨宿りしてたんだろう、人っ子一人歩いてなかった目の前の道に、続々と人が現れてきた。
さすがに恥ずかしくなってきたので、屋根から出て、また歩き出したところ、もうすっかり小降り。
まったく気にならない。

良いね!

この束の間を切り取って、何かしらの物語に出来そうだ。
新しいことを考える。
実にエキサイティングだ。
世田谷カフカ
ナイロン100℃『世田谷カフカ』千秋楽を観劇。

母親がなんか取ってくれました♪
しかも超良席!
ありがとうマンマ!

おもしろかったっす!

読んだことないけど、とても上手く作っていたことは確かだ。
ケラさんがブログでも書いてたが、学芸会みたいだとか、そう言われる理由も分かる。
でもまぁ学芸会ではない(笑)

今回は言ってみれば舞台セットも役者の一人として演出してるというか、今までは役者を引き立ててきたけど、そうじゃなくて、自らもガンガン出ていく―お客さんとの距離が近い感じで作られていたように思う。
だから役者が舞台美術を動かしたりしなければならない。
役者なのだから。
ナイロンらしくないと言えばそうだし、新しい試みに対する姿勢がナイロンっぽくもある。

実験的な意味ですごく面白かったし、新鮮さも感じたけど二度とやらないだろうなぁとも思った。
こっちもあれを何度も何度も見せられたら堪らないよ。

ケラさんはカフカを描くにあたって、カフカはこうである、とか、こう評価されるべきだ、とかではなく、ただありのまま、カフカはカフカであるという表現の仕方をされていて、これこそ本当に好きな人、理解している人の描き方だと感心した。
結局は読む人が一人一人、判断するべきである。
と文学的に真っ当なことを言っていて、自分も読まなきゃな、読みたいな、と自然と思ったし、カフカという人物にすごく興味を持った。
これはなかなか素晴らしいことだと思う。

生前まったく評価されなかったフランツ・カフカという人間は、今日こうした自分への評価を見ているとしたら、一体どんなことを思うのだろう?
死後、絶大な評価を得る理不尽さ。
それは正にカフカが書き連ねてきた物語のようでもある。

そういう意味で言えば、彼は彼が書いた作品の為に、自らの人生をも芸術として、駆け足で世を去った気もしてくる。

不思議な人だね。
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